インテグラ TypeR(DC 5)において、車高を下げていくとタイロットがどんどん上がって行きトーがアウトにどんどん広がっていくことは皆さんご存知のとおりだと思います。
ステアリングとは本来タイヤを左右に振る機構ですがインテグラの場合タイロットがどんどん逆ハの字になってしまいステアリングラックの稼動部にたての作用も加わってしまいます。
しかしそれに伴いもっと重大なトラブルが出ているのはご存知でしょうか?
ステアリング機構とは、皆さんが何気に握っているハンドルの付け根にあるピニオンギアが回って力の伝達でラックを左右に動かしタイロットをかえしてタイヤが切れるのです。
が、(ここではパワステの話はおいておきます)
今インテグラでは、タイロットが、逆ハの字になっているせいでガタが出てきてピニオンギアとの歯の辺りがおかしくなり、最悪の場合ピニオンの歯が飛んでしまい操舵不能またはハンドルロックという事故が現在多発しています(インテグラレースにおいて)。
そこでトレーシースポーツがメンテナンスしているベルノカップで使用している車両を使ってどのようになってるか検証してみようと思います。
ジャッキアップし、タイヤを付けたままの状態でガタが無いかチェックします。その際タイヤがさほど動いていないのにステアリングの真ん中にある金色のブラケットが上下に
5mmくらい動いていたら黄色信号
まずステアリングをはずします。(スライダー交換作業は外さなくても可能です)
センターのブーツをはずしてみると
スラーダーがでてきます。
(画像真ん中の部品。これが左右に動いてハンドルが切れます。)
これがスライダー原因のスライダー。
どうなっているか・・・
このように潰れています。
これは上側
(上がはずしたスライダー下が新品)
下側のスライダー
上側ほどではありませんが、左り、右とハンドルを切って行くうちにスライダーのプラスチックの部分が潰れていくのだと思われます。
ラックはそれほど問題ありませんが
ピニオンギアです。
分かり易くドアップにしてみました。
ギアがワレかけています。
レースでは、これが最終的に割れて走行不可能になるわけです。中のベアリングも飛んでいました。
レースカーほどではないと思いますが、
街乗りされている方にとっては、若干の
ステアリングのガタを感じている人がいるのではでしょうか?真っすぐ走るのに、ハンドルのセンターが出ない。少し右にずれているなど。そうなった際は、近くのディーラーにもって行かれることをお勧めします。
私達は、レース用にクイックステアリングサポートを製作いたしました。
材質 BsBM